昭和・平成・令和で変わる父親像──社会の変化が求めた父親の役割とは

今日もお父さん業お疲れさまです。
「父親とはこうあるべき」という理想像は、時代によって大きく変化してきました。
昭和の父親は一家の大黒柱として家族を支え、平成の父親は仕事と家庭の両立を目指し、令和の父親は家族とともに子育てを担う存在へと変わりつつあります。
今回は、昭和・平成・令和それぞれの社会情勢を振り返りながら、父親像の変遷について考えてみます。
昭和の父親像──「一家の大黒柱」
昭和、とりわけ高度経済成長期の日本は、経済発展を最優先に突き進んでいました。
当時は終身雇用や年功序列が一般的で、男性が働き、女性が家庭を守るという役割分担が社会の標準モデルでした。また、日本の年間労働時間は1960年頃には2,400時間を超えており、長時間労働が当たり前の時代でもありました。
こうした社会では、父親に求められた最大の役割は、
家族を経済的に支えること
でした。
たくさん働いて安定した収入を得ることが、家族への愛情表現でもあり責任でもあったのです。
そのため昭和の父親は、
- 厳格
- 寡黙
- 権威的
- 家庭の意思決定者
というイメージで語られることが少なくありません。
もちろん家庭によって違いはありましたが、子どもにとって「尊敬する存在でありながら少し遠い存在」という父親像は、この時代を象徴する姿だったといえるでしょう。
平成の父親像──「家庭に参加する父親」
平成に入ると、日本社会は大きな転換期を迎えます。
バブル経済の崩壊、少子高齢化、共働き世帯の増加などによって、「夫は仕事、妻は家庭」というモデルが徐々に変化していきました。
実際に、共働き世帯は長年にわたって増加を続け、専業主婦世帯を大きく上回るようになっています。
こうした変化の中で、父親にも新しい役割が求められるようになりました。
それは、
家族と時間を共有すること
です。
運動会や授業参観への参加、休日の子育て、家族旅行など、「家庭に関わる父親」が理想像として語られるようになりました。
平成後半には「イクメン」という言葉も広まり、育児に積極的な父親への注目が高まります。
昭和の父親が「稼ぐこと」で家族を支えたとすれば、平成の父親は、
- 稼ぐ
- 子どもと関わる
- パートナーを支える
という複数の役割を担うことが期待されるようになったのです。
令和の父親像──「家族の伴走者」
令和に入り、父親に求められる役割はさらに変化しています。
共働き世帯は今や一般的となり、働き方改革やテレワークの普及も進みました。さらに、男性の育児休業取得率は年々上昇しており、令和6年度調査では40.5%に達しています。
こうした背景から、父親に求められるのは「育児を手伝うこと」ではありません。
育児の当事者になること
です。
家事や育児を夫婦が協力して行う「共育て」という考え方も広がっています。 また、子どもとの関係性にも変化が見られます。
かつては「教える」「しつける」が中心だった父親像から、
- 話を聞く
- 気持ちに寄り添う
- 一緒に考える
というコミュニケーションを重視する父親像へと変わりつつあります。
つまり令和の父親は、家族を引っ張るリーダーというより、
家族と並んで歩く伴走者
としての役割が期待されているのです。
なぜ父親像は変わったのか
父親像の変化の背景には、社会の変化があります。
主な要因としては、
- 共働き世帯の増加
- 少子化の進行
- 男女共同参画の推進
- 働き方改革
- テレワークの普及
- 男性育休制度の整備
などが挙げられます。
家族の形や働き方が変われば、当然ながら父親に期待される役割も変わります。
昭和の父親が不足していたわけでも、令和の父親が優れているわけでもありません。
それぞれの時代で、家族を支えるために求められる役割が異なっていただけなのです。
これからの父親に求められること
父親像に正解はありません。
家庭環境も働き方も、家族の価値観も多様化している今、「理想の父親」は一つではないからです。
ただし、時代を通じて変わりつつある流れを一言で表すなら、
「権威者から伴走者へ」
といえるかもしれません。
昭和の父親は「家族を支える人」でした。
平成の父親は「家族に参加する人」になりました。
そして令和の父親は、「家族とともに成長する人」へと変化しています。
大切なのは完璧な父親になることではなく、その時々の家族にとって必要な存在であろうとすること。
社会が変わっても、家族を思う気持ちそのものは変わりません。その表し方が、時代とともに変化してきただけなのかもしれません。
おつかれ、パパ。☕️
運営者プロフィール

hosota9 | パパブロガー
IT企業で働く30代パパ。
仕事と育児の両立に悩みながらも、「自分らしい生き方」を模索中。
このブログでは、子育てのことや副業・個人開発のこと、日々の気付きなどを発信しています。
今日のひとこと
「完璧なパパ」より、
「笑っているパパ」でいよう。

