子育て 2026.9.25

〜いつか子どもが巣立つ日に読む手紙〜

〜いつか子どもが巣立つ日に読む手紙〜

拝啓

君がこの手紙を読む頃、もう家にはいないのかもしれないね。

進学か、就職か、それとも自分の夢を追いかけるためか。理由は何であれ、君は自分の足で新しい道を歩き始めているのだろう。

今、父さんはまだ小さかった頃の君を思い出している。

初めて抱っこした日のこと。 小さな手で指を握ってくれたこと。 夜中に何度も起こされて眠れなかったこと。 自転車の補助輪を外して、一人で走れた日の誇らしそうな顔。

その一つひとつが、まるで昨日のことのように思い出される。

父さんは昔、「早く大きくなってほしい」と思っていた。

一人でご飯を食べられるように。 一人で着替えられるように。 一人で学校へ行けるように。

けれど、本当に君が大きくなるにつれて、今度は「もう少しゆっくりでもよかったのにな」と思うようになった。

子どもの成長は嬉しい。

でも少しだけ寂しい。

それが親というものなのかもしれない。

父さんは完璧な親ではなかった。

忙しさを理由に話を聞けなかった日もあった。 つい感情的に怒ってしまった日もあった。 もっと一緒に遊べばよかったと後悔することもある。

それでも君が笑ってくれるだけで、「また頑張ろう」と思えた。

仕事でうまくいかなかった日も、疲れて帰った日も、家のドアを開けた先に君がいた。

それだけで十分だった。

君は知らないだろうけれど、父さんは何度も君に救われてきたんだ。

これから先、人生には思い通りにならないこともある。

努力しても結果が出ない日。 大切な人と別れる日。 自分の価値が分からなくなる日。

そんな時は無理に強がらなくていい。

立ち止まってもいい。 遠回りしてもいい。 誰かに頼ってもいい。

父さんが君に願うのは、成功することではない。

幸せになることだ。

それも、誰かと比べた幸せではなく、自分で「これでいい」と思える幸せ。

世の中には正解よりも、自分なりの答えを見つけることの方が大切な場面がたくさんある。

だから、自分の人生を生きてほしい。

父さんや母さんの期待のためではなく、君自身のために。

そして、もし疲れたら思い出してほしい。

どれだけ離れていても、帰る場所はあるということを。

何歳になっても、君は私たちの大切な子どもだ。

小さな靴を履いていたあの日も。 反抗期でほとんど口をきかなかった日も。 そして今、自分の人生を歩き始めたこの日も。

父さんにとって君は、ずっとかけがえのない存在だ。

最後に一つだけ。

ここまで育ってくれて、ありがとう。

たくさんの思い出をありがとう。

父さんを父さんにしてくれて、ありがとう。

遠くからでも、いつまでも応援している。

おつかれ。

そして、いってらっしゃい。

敬具

父より。

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hosota9 | パパブロガー

IT企業で働く30代パパ。
仕事と育児の両立に悩みながらも、「自分らしい生き方」を模索中。
このブログでは、子育てのことや副業・個人開発のこと、日々の気付きなどを発信しています。

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